正社員になって働き始めてから、衣服にかける費用がどんどん増えていっていました。
今、思い返したら、どうしてあの服にあれだけのお金を払ってしまったのか、あの頃に戻れるならば、すぐに止めて貯金しなさい、と言いたい気持ちでいっぱいになります。
その中でも、衝動買いしたけれども失敗だったもの、と聞いてすぐに思い浮かぶのが、「真っ白いAラインのコート」。

正社員として働きだしてから、二年目の冬、私は24歳で、12月に出たばかりのボーナスの額にウキウキしていました。
そして、衝動買いをしてしまった理由の大きなひとつが、「お昼から友達とビールを結構な量、呑んでしまっていた」、ということです。
アルコール、特にビールを呑むのが大好きな私ですが、日ごろはお昼のランチタイムにビールを注文したりはしないのに、その日は忘年会をかねたランチ会だったこともあり、ついついビールをぐびぐび。

そして、そのあと、テンションの高い浮かれ気分のまま、友達とショッピングすることになりました。
いつも買っている某国内ブランド店で、目にした可愛い「真っ白いAラインのコート」、「かわいすぎる」とテンション高く試着してしまい、それなりのお値段がしていて今なら絶対に買わないし、アルコールで浮かれていない状態であればその頃でも買わないようなコートです。

店員さんは「今年は白が流行っています」「やわらかい雰囲気にピッタリです」というようなおすすめセリフを言っていた記憶がありますし、友達も「かわいいし、ボーナス出たあとだから買える値段だよ」、とグイグイ押してきていました。

気が付いたら浮かれて購入して大きな紙袋を持って電車に乗っていました。
アルコールが抜けたあとによくよく見てみると、確かにとっても可愛いデザインのコートなのですが、店員さんも友達もどうして止めてくれなかったのか、と思うほど自分の体形に似合わないデザインなのです。
もともと肩幅ががっしりしているのと、胸元もどちらかというと鳩胸で、購入したAラインのコートの胸元ひとつボタンがはじけそうに見えてパツパツ。
それがせめて紺色や、グレーなどの細く見せてくれるようなカラーであればまだ何とか出番もあったかもしれないのですが、「真っ白なコート」ということもあって店員さんが言っていた「やわらかい雰囲気」ではなく「ぶくぶく柔らかそう、とっても太って見える」という最悪のチョイスでした。

返しに行きたいけれども、アルコール入って浮かれてはしゃいで購入してしまったことを考えると恥ずかしくて返品にも行く気分にもならず、結局、クローゼットにずっと吊るしている状態でした。
見るたびに、ボーナスの後でなかったら、ビールでテンションが高くなかったら絶対に買わなかったのに、と衝動買いを後悔。
お買い物に行く時には、しっかりとした決断が出来る状態の時に行くように気をつけよう、と勉強させてもらいました。